日経平均大きく下げましたね・・・。
2018年の10月10日の夜にニューヨークダウが前日比で1100ドル以上の急落。
ニューヨーク市場の影響を受けた翌日の10月11日の東京市場では日経平均が915円という大きく下落幅を記録しました。
各方面のメディアやニュースサイトでは下落の原因の後付けの解説(アルゴ悪者説、米中貿易戦争説、10月9日にIMFが公表した報告書原因説)や、バブル崩壊がついに始まった!?というようないたずらに投資家の不安をあおるような論調も見受けられましたが、あまり参考にならないですね。
バブル崩壊にしたって、仮に今、入り口に立っているとしても、あれはバブル崩壊の序曲だったなどということは後になってからしかわからないことです。
色々な情報をインプットするのも重要ですがそれに振り回されてブレてしまうのもいただけません。
テクニカル的には、9月26日の時点で下落のサインは点灯していましたので、日経225先物のテクニカルトレーダーはチャート分析を信じて前に進みましょう!
日経225先物12月限 4時間足チャート分析-2018年10月12日
直近のトレード解説です。
上のチャート画面はTradingviewの日経225先物ミニの12月限4時間足のチャートです。
価格は9月18日から平均足クラウドの上を推移して順調に上昇していきましたが、1番目の縦のラインの辺り、9月26日の時点でTRIX(下から2段目の3本のラインのインジケーター)の中期線と長期線がデッドクロスをして下落を示唆するサインが点灯していました。
しかし、相場はおかまいなしに上昇を続けます。
- 価格は平均足クラウドの上を推移
- TRIXが下落のパーフェクトオーダー形成
平均足クラウドもTRIXもどちらもトレンドの方向性を示す指標ですが、それぞれ上昇、下落という相反するサインが出現した時にトレードはやらないです。
条件が揃う分かりやすい局面だけトレードすればいいと思っています。
このチャートの9月26日から10月3日までは、少なくとも4時間足チャートでのスイングトレードは無し。
私の場合は4時間足がこういう感じだと、もっと下の時間軸でトレードの条件が揃う局面を見つけに行きます。
4時間足の下落を取るトレードチャンスは10月4日から10月11日まで
チャート図の2番目の縦のラインが10月4日ですがこの日は前場から下落という軟調な展開。
10月4日の下落でローソク足が平均足クラウドを下抜けました。
この時点で
- ローソク足が平均足クラウドを下抜ける
- 平均足(改)ローソク足が陰転
- TRIXが下落のパーフェクトオーダーを形成
- 標準偏差ADXが上昇(トレンド発生)
下落を示す4つの指標が全て一致しましたので売りエントリーです。
- 1回目のエントリー:23920円売り → 23560円決済(+360円)
- 2回目のエントリー:23310円売り → 22660円決済(+650円)
1回目のトレードは最初のエントリーはパラボリックストップに引っかかりました。
2回目のトレードはブレイク狙いで直近の最安値の下に逆指値注文を入れてエントリー。
標準偏差が黄色からグレーに転換しトレンド終了の可能性が出たところで決済しました。
何が言いたいかというと、きちんとストップを置いて、テクニカルでトレードしていくと暴騰や暴落も怖くないということです。
うまく乗れれば利益に変えることだって可能です。
5つの使用インジケーターの解説
次にチャートに載せているインジケーターの解説をします。
チャート上に表示させたインジケーターは以下の5つです。
※パラボリックSAR以外の4つは私が作成したインジケーターです。
- 平均足(改)クラウド(MTF)
- 平均足(改)ローソク足
- Trix3本
- 標準偏差ADX
- パラボリックSAR
平均足(改)クラウド(MTF)&平均足(改)ローソク足について
平均足(改)クラウド(MTF)は上位時間軸(日足)の平均足を雲のように表示させています。
通常の平均足では1本前のローソク足を参照しますが、平均足(改)では3本前のローソク足まで計算の対象に含めます。
なので、通常の平均足よりもダマシが出にくく、継続したトレンドを把握しやすい特徴があります。
平均足(改)はトレンドが把握しやすい反面、トレンドの転換点では少し遅れる傾向があります。
日足の平均足クラウドの色(トレンド方向)と4時間足の平均足(改)の色が揃うタイミングで売買という単純な方法でもトレンドフォローの手法として成立すると思います。
3本TRIX(3重指数移動平均)について
上段のTRIXは短期、中期、長期の3本で構成されており、こちらもトレンドの方向性を掴むのに使用します。
通常の移動平均線よりも反応が早く、かつ滑らかに描画できるのがTRIXのメリットです。
TRIXは日足の平均足クラウドよりも先に反応するのでトレンドの転換点を推測するのに有効です。
また、移動平均線のパーフェクトオーダーのように短期→中期→長期と順番に並んで色が揃って平均足クラウドの方向性と一致したタイミングでエントリーしていきます。
標準偏差ADXについて
下段の標準偏差と修正平均ADXで「トレンドの強さ、勢い」を見ます。
著名なトレーダーの石原順氏が愛用している「標準偏差ボラティリティモデル」を参考にいいなと思ったので自分でも使っています。
TRIXのパーフェクトオーダーの後、標準偏差(黄色)とADX(緑)の両方がグレーから色が付いて上昇し始めたら本格的にトレンド発生とみなして増し玉などを検討します。
トレンド発生後、標準偏差(黄色)からグレーに変わった時点でトレンド終了と見まして手じまうか、パラボリックの転換までポジションを引っ張ります。
標準偏差はボリンジャーバンドにも使われているので、バンドの拡大(エクスパンション)と縮小(スクイーズ)をイメージして貰えると分かりやすいと思います。
- バンドの拡大=標準偏差が上昇=トレンドの発生
- バンドの縮小=標準偏差が下降=トレンドレス
このような見方をする指標です。
パラボリックSARについて
パラボリックSARはエントリーには使わず主に決済、ロスカットに使います。(パラメーターはデフォルト)
うまくトレンドに乗れたらローソク足の上または下に出るSAR(ストップアンドリバース)の位置にストップを置いてトレンドを追いかけます。
今後の日経225の相場展開はどうなる!?
そんなものはわかりません(笑)
テクニカルでその場その場で判断していくでしょうが、22500円~22000円あたりに水平線を何本か引いていますが、この辺りの価格帯は出来高の大きい価格帯です。
SBI証券のHYPER SBIで表示できるので知っている人も多いかと思いますが「価格帯別出来高」で確認できます。
出来高の大きい価格帯では価格が止まりやすい傾向があるので、22500円~22000円のゾーンを突破できずに一旦の下落は終了という可能性を考えています。
このゾーンを突破してさらに下にいくのは、よほど何か大きな材料や突発的な事変が起こった時だろうと読んでいます。
当面は大きな上昇も下落もない一定幅のレンジ相場が続いた後、徐々に高値を目指して上昇。これが一番可能性が高いシナリオ。
もしくは22000円をブレイクして一気に20000円付近まで下げる。
このどちらかのシナリオを考えています。
あまり参考にならないかもしれませんが、天井から底まで取ろうと欲張らずに方向感が出た方向に付いていけばいいと考えています。
当面のトレード方針としては、現在のトレンドは下落方向なのでリバウンドを待って戻り売りを狙っていく方針です。
日足の平均足クラウドが陽転して価格が雲を上抜いてくるまでは本格的な買い出動はしないという方針です。
こんにちは
こちらで紹介いただいた5つのインジケーターは、トレーディングビューをインストールすれば、利用可能ですか。
普段は、スキャルピングですが、この記事のご紹介内容はスイングにいいかなと感じてます。
葵太郎さん
こんにちは。パラボリックSAR以外の4つは私が作ったインジケーターです。
現時点では一般公開での配布は考えていませんが、ニーズが多いようであれば・・・ちょっと考えます。
平均足クラウドの手法はスイング以外にも5分足、15分足と言ったデイトレでも機能します。
1分足のスキャルは試したことはありません。
ご返信ありがとうございます。
またお考えください。スーパースキャルピング225の移植版は使わせて頂きたいです。
よろしくお申し上げます。