令和に入り久々の相場分析記事です。
本日は10連休も最後の日で明日から2019年の5月相場がスタートします。
北朝鮮の短距離弾道ミサイルの発射と「中国の交渉は遅い。関税は25%に上がるだろう」というトランプの対中関税25%発動の表明ツイートと連休明けはいきなり荒れ相場となりそうです。
これまで米中協議の進展期待から安心感が広がり各国の株式が総じてリスクオン相場になり上昇していました。
何も考えずともとりあえず「買い」で対応していれば利益になっていた相場でしたが、今回のトランプのツイートは米中協議が難航していることの証となり、これで全体的に一気にリスクオフ相場へと突入する雰囲気になってきました。
日本市場は10連休を控えていたこともあり世界全体と比較して出遅れ感が強く、連休中に何事も起こらなければ連休後には上昇というシナリオもあったのですが、上記の事件とセルインメイというアノマリーも重なり、日経はどうやら下への動きが始まりそうです。
トランプの圧力を受けて中国が早々に折れれば相場の大崩れは無いかもしれませんが、中国が折れてアメリカ側の要求を飲むということは、中国の夢である世界の覇権から遠ざかること、習近平の影響力の失墜を意味するためそう簡単に折れるとも思えません・・・。
下のチャート画面はトレーディングビュー(Tradingview)の日足チャートで、左から原油、上海総合指数、日経225CFDです。
原油、上海総合指数、ナスダック総合指数は日経平均との相関性が高いため要チェックの市場ですが、5月6日の午後6時時点ではいずれも大幅に下落中です
全てのチャートで平均足(改)トレンドキャンドルが陰線へと転換し、原油(左)と上海総合指数(中央)では週足の平均足(改)クラウドを実体が下抜け、日足レベルでの下落トレンド入りが考えられます。
次のチャート画面はトレーディングビュー(Tradingview)の日足の2画面分割チャートで、左からドル円、ナスダック指数先物です。
ドル円の平均足(改)トレンドキャンドルが陰線へと転換し、週足の平均足(改)クラウドを実体が下抜け、日足レベルで円高トレンド入りの可能性が考えられます。
ナスダック指数先物も下落中ですが、平均足(改)トレンドキャンドルは陽線を維持し、実体は週足の平均足クラウドの上に位置しているためまだ上昇トレンドを保っています。
とりあえず明日の5月7日の日経225先物は窓開け下落スタートして午後に日銀のETF買いが入り下げ渋るという展開が考えられますが、上海総合指数がさらに下落幅を拡大していく展開になると、窓を埋めずに日経225も下落幅を広げていく可能性もありますのでその辺りは要注目です。
あと、予告になりますが相場分析ツールとしてTradingviewの平均足クラウドのインジケーターを近日中に公開する予定です。
なお、半永久的に利用できる有料のインジケーターとなりますがそんなに高くはありません(1万円ぐらいを予定)ので使ってみたい方はお楽しみにどうぞ。
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